日中友好協会(日本中国友好協会)

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公式見解

中国製冷凍餃子中毒事件に関して

 中国製冷凍餃子中毒事件の発生は多くの日本国民に不安と動揺を与え、食の安全への信頼を揺るがしています。日本中国友好協会は、中国での食料品の安全管理や、日本国民の食生活で大きな比重を占めつつある輸入食品の安全性の問題として、事態を極めて深刻に受け止め、協会が取り扱う餃子の安全性を確認した上で、事件の真相解明と安全検査の不備の是正がはかられるまでの中国産点心類の取り扱い中止を決めました。

 事件は真相究明に至っておりませんが、様々な問題を浮き彫りにしています。日本の食糧自給率が先進各国と比較しても大きく低下しており、中国をはじめとする外国に依存していることが明らかになっています。また食料だけでなく、今や国民生活の多くの部分に中国製品が進出している現状があり、その多くが日本の生産管理体制のもとで行われており、検査体制も大きな問題を抱えている中で発生した事件です。国民の食と生活の安全確保の問題に十分過ぎることはありませんし、信頼を失うことはどれだけ影響が大きいかということを今回の事件は教えています。

 日中両国の経済関係は、今後も地理的条件や文化的関連から一層緊密になっていくことは間違いないでしょう。今回の事件後、様々な憶測が飛び交い、一部には意図的に反中国宣伝を行う人々も見られますが、これは決して真の解決にはなりません。両国政府、関係者が全面的解決のため、共同で冷静に事実の究明を行うこと、また事態が発生した場合の早期発見と連絡体制の確立に努めることこそが真の解決策となるでしょう。

 一刻も早い事件の解決と、この事件によって日中友好の前進が阻害されないことを心から願うとともに、日中友好協会としても引き続き関係方面に対し、国民の信頼回復、事件の再発防止につなげることを求めていくものです。

2008年2月15日
日本中国友好協会 理事長 田中 義教


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