日中友好協会(日本中国友好協会)

日本中国友好協会
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公式見解

「大会宣言」
(2001年5月20日、日本中国友好協会第50回全国大会)

 わたくしたち日本中国友好協会は21世紀の最初の年である今年、5月19、20日の二日間にわたって、風薫る岐阜・長良川の河畔で、第50回大会を開きました。
 21世紀の日中友好運動は、中国との関係正常化が実現した新たな環境のもとですすめられています。協会創立以来の51年間を振り返れば、日中国交回復を含め、平和な国際関係をめざす潮流は、さまざまな阻害や逆流に遭遇しながらも、前進しています。
 中国への侵略戦争が起こされた歴史を教訓として日中不再戦を掲げる日中友好協会は、いま、大きな逆流に直面しています。
日本を「戦争をしない国」から「戦争をする国」に変える新「ガイドライン」(日米防衛協力指針)に続いて、小泉新内閣は「集団的自衛権」の検討に踏み込み、憲法第九条の改定に進む道を示唆しています。日本の侵略戦争を「大東亜戦争」として美化した教科書が「検定合格」した後これを引き継ぎ、これまで数代の首相が見送った終戦記念日の靖国神社参拝を、小泉首相は「首相として」行おうとしています。
 わたくしたちは、こうした動きに正面から立ち向かい、こうした逆流を許さない、力強い世論を国民の間にひろげるとともに、侵略戦争美化の教科書の教育現場への持ち込みなど、日本の若い世代を再び誤った道に引き入れようとする企てを許しません。劉連仁訴訟の公正判決を要請する運動など、日本政府と軍隊が中国侵略の中で行った事実を一つ一つ国民の間で明らかにし、「平和のための戦争展」の取り組み、さらに9月18日の柳条湖事件70周年記念「平和の旅」などを成功させるよう奮闘します。
 同時に、日中友好運動の関係が正常化した新しい有利な条件のもとで、中国語、太極拳、囲碁、きりえをはじめ、多くの人びとの関心にこたえる文化の諸活動を多面的に進めます。中国帰国者や在日中国人が直面する問題に取り組み、留学生などとの協力を強め、楽しい、やりがいのある活動などにより、協会の組織を一回り大きくして、いっそう重要な活動ができるように全力を尽くします。

2001年5月20日
日本中国友好協会 第50回大会


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