日中友好協会(日本中国友好協会)

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公式見解

「21世紀への新たな日中友好運動めざして」
協会創立50周年・第四十九回全国大会・伊藤敬一会長のあいさつ

中国代表団を心から歓迎

 今回の日中友好協会創立五十周年記念の第四十九回全国大会は、まことに画期的な歴史的大会となりました。日本政府が新ガイドライン三法、いわゆる戦争法を強行成立させ、アメリカと協力して、中国をはじめアジア諸国に、事あれば干渉戦争をしかけるという準備を強化し始めたことが、今回の歴史的転機をもたらした大きな要因のひとつです。日米両国政府のこのような動きは、もちろん国連憲章はじめ国際法を無視し日本の平和憲法をもふみにじるとんでもない暴挙です。日本、中国をはじめアジア諸国民の批判、反対の声は高まり、戦争反対、平和擁護の課題を中心に共同協力、連帯強化の条件が大きく広がりました。

 その中で日中両国共産党の関係正常化が原則をふまえて実現したのです。日中友好協会も昨年十月中国国際交流協会と一九六六年以来の歴史問題を解決し、国際友好の諸原則を基礎として関係正常化をついに実現することができました。本日おいで下さった中国国際交流協会の総幹事、王金聖先生は今回の関係改書に大きく貢献されました。また王金聖氏のご提案により、その後中日友好協会友好交流部長の劉子敬先生との書簡の往復によりまして、その後中日友好協会とも同じ精神、同じ原則を基礎として関係正常化が実現し、その結果、中日友好協会の副槌書長許金平先生が今日の全国大会にご出席下さいました。そして今回の中国代表団を招請するにあたって、お骨折りくださった中国国際交流協会弁公室主任の文徳盛先生が、通訳として参加されました。
私たちは三人の中国代表の方々を熱烈に歓迎すると共に心から感謝の意を表したいと思います。

かつてない大きな活動の盛りあがり

 昨年来のこの関係正常化と三人の中国代表の方々の全国大会ご出席という二つのことが、日中友好協会をめぐる情勢を大きく動かしました。
 この大会の開催地東京都連をはじめ全国各地で、支部再建あるいは新しい支部づくりが次々と行われ、この大会めざして会員の仲間の輪が、これまでになく大きく広がりはじめております。これらのご健闘に心より敬意を表します。今日、「文革」以来最多といわれる三百五十人以上の多数の参加者を得て、このように盛大な全国大会が開かれたことは、明らかに情勢の変化を反映するものです。皆さまと共に、心からよろこびたいと思います。

いっそう持続した 活動の前進を

 同時にこの成果をこれからの一年間も持続的に全国にひろげるため、この大会で諸経験を交流し、学びあうことが重要な課題の一つです。この大切なターニングポイントとこの一年間めざましい発展を実現し二十一世紀を迎えましょう。その出発点としての五十周年大会をぜひ成功させるため、皆様のご協力、ご奮闘をお願い申し上げます。

両協会との会談の成果の発展を

 昨日約3時間にわたってわが協会と中国国際交流協会及び中日友好協会との話し合いが行われました。
 席上、まず昨年来の経過の中で、中国国際交流協会だけでなく、中日友好協会も含めて、関係正常化の合意が成立し、しかも1966年以来の歴史問題の総括と日中友好の諸原則を基礎とした関係正常化ができたことを、相互に確認しあい、喜びあい、二十一世紀に向けての友好交流の発展について和やかに話し合い会談は成功しました。
 今後の友好交流の具体的な連絡や対処の仕方、各協会の組織や機構、活動状況の相互紹介、日中両国の世論の動向についての意見好感、「一つの中国」の原則と台湾との平和的統一の問題について、青年問題への取り組み、大会議案の主な内容などが議題となって、活発な意見交換が行われ、相互理解を深めました。
 この会談の成果をお互いの努力で発展させていきましょう。
 終わりに改めて三人の中国代表の方々の御参加と来賓の皆さま、そして大会のために奮闘された地元東京都連の方々、またご協力下さった各方面の万々に感謝を申上げごあいさつと致します。

(「日中友好新聞」2000年6月15日付より全文転載)

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