日中友好協会(日本中国友好協会)

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農奴

農奴

原題『農奴』
93分
1964年・八一映画製作所
脚本:黄宗江
監督:李俊
撮影:韋林嶽
(キャスト)
チャンパ:(少年時代)小ワントイ
      (成長して)ワントイ
ランカ:ペマヤンキン
ランカの兄(鍛冶屋):ドオジー

 チベット農奴の人間解放ドラマで、監督は李俊。せりふ少なく画面描写に徹している。
 チャンパ役のワントイは農奴出身で、ランカ役を含めてチベット話劇団の人たちが緊迫感あふれる演技を見せた。

 

[あらすじ]

 農奴の子として生まれたチャンパは、幼いときに両親を殺され、祖母によって育てられた。その祖母もお守りをもらいに行った帰りに死んだ。チャンパは領主の息子に馬のような重労働を強制され続け、その過酷さから喋ることができなくなってしまっていた。鍛冶屋の娘ランカはチャンパを応援してくれる。
 チャンパは成長し、領主となった息子にこき使われた。この奥地にも解放軍が来て、領主はあいさつに出向く。チベットの平和解放に不満な領主は、お寺のトドン・ラマとあることを画策していたが、表向き従順さを見せる。傷だらけのチャンパは解放軍医療班の治療を受けた。その帽子の赤い星に心をときめかした。帰る時、解放軍はチャンパに馬を与えてくれた。チャンパは乗ることを知らず思わずひざまずいて相手を乗せようとした。
 帰る途中でチャンパは領主の手下に馬を奪われ、綱でひきずられた。半死状態のチャンパを助けたのはランカの兄だった。ランカの兄はチャンパと力を合わせて自分の足の鉄鎖を断ち切った。チャンパはランカと逃亡をはかったが、領主たちに追われて断崖から馬ごと飛びおりた。
 ランカは助かり、チャンパは領主にとらわれ、反逆者としてさらしものにされたあと寺の奴隷となった。金色の大仏像を塗る手伝いをしていたチャンパは大仏像の秘密を知った―。

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