日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈868〉

小林 悦夫さん写真 日中友好協会

公益財団法人 中国残留孤児援護基金
常務理事・事務局長
小林 悦夫さん

 

帰国者問題に多くの関心と支援を

 大学卒業後、社会人を経て日中学院中国語本科に入学。その縁で1980年から、中国黒龍江省ハルビン船舶工程学院で日本語講師として約2年間教鞭をとりました。
 帰国後、国立国語研究所の日本語教育長期専門研修の終了前から埼玉県所沢市の「中国帰国者定着促進センター」(後に「中国帰国者定着促進センター」、以下所沢センター)の教務スタッフとして開設準備から携わりました。「所沢センターで働きたかった。毎日やることがいっぱいあった」と振り返ります。
 教務部長を経て2010年に所沢センター所長に就任、翌年には「公益財団法人 中国残留孤児援護基金」へ移動、現在に至ります。
 所沢センターなどの本部に当たるこの財団は、民間などの支援を結集し、政府と連携の下、中国残留孤児問題解決のため83年に設立、個人や企業からの寄付金で運営しています。
 主な事業は中国残留孤児の養父母等の扶養援助、帰国後の定着促進、社会適応援助等、中国残留邦人らとその家族の自立促進および福祉の向上など。昨今では、帰国者一世の老後問題、二世三世の適応、自立問題など新たな課題も。
 「新支援法」の実施は「生活面で一生保障したことが最大のプラス。帰国者の表情が明るくなり、交流活動も活発になった」と評価しながらも、帰国者の配偶者問題では「帰国者が亡くなった後も、安心できる生活保障が必要」と、課題をにじませます。
 「帰国者は日中友好を願う、両国の橋渡しになる人材。多くの関心と、支援を」と訴えます。
 新潟県出身、1951年生まれ。(押)
 カンパの送金先は次の通り。
 郵便振替口座00190-0-64863 公益財団法人 中国残留孤児援護基金

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