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HOME > 私と中国 > 2013年3月15日号

私と中国〈866〉

守屋 宏さん写真 日中友好協会

「私の戦争体験」14集発行へ
守屋 宏さん

 

舞台裏支える“平和への執念”

 「山口戦争体験を記録する会」(日中友好協会山口県連などで構成)が発行している「私の戦争体験」は、いま14集の編集中である。
 1976年、協会和歌山県連の経験から学んで始めてから40年近くになる。
 証言者(執筆者)は延べ200人以上。執筆依頼、編集、発行、普及と、その舞台裏を一貫して支えてきた苦労人である。
 第1集(1976年)の執筆者は5、6人で部数も僅かだった。10年後から執筆者が急増し1000冊が定着した。戦争体験証言は、中国・南方戦線、空襲、被爆など多方面にわたっている。
 戦争への深い反省と厳しい批判の体験が圧倒的に多いが、中には戦争を懐かしがる手記もあり、批判もあったが、敢えて手を入れなかった。執筆者の「思い」を尊重してきたからである。
 しかし、同じ山口出身の安倍首相が再登場し、「改憲」を公然と口にする情勢を迎えて、体験記の原点である「再び戦争をしない! 憲法9条を守ろう」に徹した14集発行へ意欲を燃やしている。
 1934年(昭和9年)生まれ、京都大学法学部を経て司法畑(書記官)へ。全司法労働組合の経験も長く、協会県連事務局長のほかに「憲法9条の会」など多方面で活動している。
 物静かな風貌と語り口ながら「平和を守る執念は誰にも負けない」ものを見た。(宣)

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