日中友好協会(日本中国友好協会)

これまでの主な活動
日本中国友好協会
〒101-0065
東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会ビル3F
Tel:03(3234)4700
Fax:03(3234)4703

HOME > 私と中国 > 2012年9月15日号

私と中国〈854〉

石川 敏夫さん写真 日中友好協会

日中文化センター太極拳教室
石川 敏夫さん

 

シニア企業家の支え
中国とのかかわり

 中国とかかわるようになったのは今から22年前の1990年。石川さんが会社勤務の頃、東京水産大学(現東京海洋大学)の准教授から中国人留学生、牟さんを紹介された。
 その翌年3月、彼が卒業と同時に石川さんの勤務先に就職。担当は特殊電球部門、主に大中型漁船用集魚灯の製造販売で、中国全土の水産公司へ牟さんと一緒に営業活動を行なったことで中国に魅了された。石川さんはその後、別会社に転籍したが、2002年1月60歳を機に退職。
 元同僚の牟さんとは「機会があったら一緒に会社をつくろう」と夢を膨らませていた。02年に三洋テグス株式会社を設立し翌03年2月に山東省煙台市に合弁会社を立ち上げた。
 事業は、中国マグロ船相手に延縄用テグス(釣り糸)と日本・米国向け草刈用ナイロンコードの製造販売。当時7、8回山東半島の東部に位置する環境、景観の良い港湾都市、煙台の工場へ通った。
 会社設立して3年間は休日返上(今でも)して仕事一筋、そんな折、ある経営者に忠告されたという。「仕事ばかりで趣味一つもたない経営者は周りの人を幸せにできない」。
 その時、脳裏に浮かんだのが、宿泊していた煙台の沿岸沿いホテルの窓から見える早朝の太極拳練習風景!
 それ以来、太極拳へ思いを寄せ、知人の紹介で文化センター木曜日夜の教室に通い出した。太極拳に出合って6年半、先生やクラスメートの元気な姿に接することでパワーをいただく。
 石川さんはハードな仕事を抱え、いかに体調を維持するか、常に気持ち的には実年齢の8掛けと言う。そのカギは、太極拳をいつまでも楽しんで続けていけるかにかかっているようです。
 (月坂和子)

 

[一覧に戻る]