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HOME > 私と中国 > 2009年3月25日号

私と中国〈776〉

武井 賢司さん写真

福岡日中文化センターで「丸ごと映画を見る会」前説を担当
武井 賢司さん

 

中国映画をどんどん提供したい

 前進座「佐倉義民伝」福岡公演の取り組みのなかで、協会の松山盛利福岡県連事務局長が「君の話はおもしろいから文化センターの講座として前説をやってみませんか?」とすすめ、「ハイ」と答えたのがきっかけで07年10月から武井さんの「丸ごと映画を見る会」の前説が始まった。
 「ライムライト」(チャップリン)から、「あの子を探して」(チャン・イーモウ)まで7回を数える。
 広島の高校生のころ、友だちに誘われ、「ウエストサイド物語」を見て「世の中にこんなすごい映画があるのか」と腰を抜かして以来、映画に病みつきになった武井さんは、大学卒業後、映画の普及運動に。30歳で生協、店長時代に映画評論家の西村雄一郎氏を講師に映画会を行なった。
 中国映画について、武井さんは「私は大学を77年に卒業したが、中国は文化大革命の真っただ中で、中国映画を見る機会もほとんどなく、この役を引き受けるときも中国映画についてしゃべれるかどうかちゅうちょした」。
 しかし、見るうちに「チャン・イーモウ、チェン・カイコウら第5世代は文革後10年ぶりに再開した北京電影学院の一期生であり、彼らが中国映画を世界的な地位まで高めたエネルギーはものすごい。誰もが、文革中に受けた心の傷をバネにし中国の検閲制度も切り抜けながらたくましく映画づくりをする姿はすばらしい」と語った。
 「前説で映画を見る前に背景や作風を説明することで数倍映画を楽しめる。これからは、中国映画をどんどん提供したい」と語る。
(K)

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