日中友好新聞
「戦争は絶対だめ」
３０００万署名を急速に広げ
憲法９条守り抜こう
3000万署名を呼びかけた米子支部、さいたま支部、山梨支部、宇都宮支部、香長支部の各支部ニュース
なぜ改憲急ぐ安倍政権
安倍首相は１月に開会した通常国会冒頭の施政方針演説で９条改憲の論議を前進させることを訴えました。改憲のための国民投票の発議が急がれるなかで５月３日の憲法集会に向けて、「安倍９条改憲ＮＯ！憲法を生かす全国統一署名」（３０００万署名）の取り組みを急速に広げることが求められています。
３０００万署名を呼びかけた「安倍９条改憲ＮＯ！全国市民アクション」には、街頭で署名の訴えに応じた人たちの声が寄せられています。
「戦争が起きるかもしれないので怖い。少年兵として出征した祖父が戦争体験を話してくれた。ほとんどの人は戦争を知らない。もっと知らなくては」（埼玉・大宮駅前の赤ちゃんを抱いた若い母親）、「戦争は怖い。９条は守って」（岩手の初詣帰りの４人の中学生）、「私も戦争は嫌だし、戦場にいきたくない」（東京・板橋の自衛官）、「長兄を戦争で亡くし義姉は苦労して子どもを育てた。若い人たちには絶対味わって欲しくない」（東京・高幡不動の90歳の女性）
多くの著名人が声あげ
安倍政権がメディアへの圧力を強める中で、やむにやまれぬ思いを抱いた著名人も声を挙げています。
「あの戦争も人々が『変だよね』と感じているうちに始まってしまったのではないか。唯一の被爆国として、ノーベル平和賞の候補にもなった『憲法９条』をこんなに簡単にないがしろにしていいものなのかということも、誰もが思うことだと思う」（大竹しのぶ）
「９条を改悪する必要なんてありません。 今の政治家は戦時中の軍人と同じです。そういう連中が、憲法改正、改正と言って、また日本を戦争にひきずりこもうとしている。 彼らこそ非国民です。 日本が戦争にひきずりこまれることなくこられたのは、憲法に守られてきたからです」（美輪明宏）
「日常の普通じゃなくなるのが戦争。戦争は絶対にしちゃだめ。普通がいいんですよ、普通が。僕らの世代が戦争に行くことはないでしょうけど、僕の孫の世代が戦争へ行かされるなんて道理に合わない。日本は絶対憲法９条をなくしちゃいかんと思います」（笑福亭鶴瓶）
「憲法９条はバイブルのように大切なもの。絶対に変えさせるわけにはいきません。 亡き母は一言『あの当時戦争反対と言えなかった』。私達の世代はそれを言わなければいけない。武器を持たない事こそが積極的平和主義」（吉永小百合）。
会員１人が10人に
日本国憲法前文にある「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し」との一文は、かつての侵略戦争が国民の声を圧殺した政府・軍部の独走によって進められたことへの深い反省と教訓から生まれたものです。協会も同じ過ちを繰り返さないために、政府が再び国民を戦争へと駆り立てることを許さない運動を広げてきました。
そして今「甲府市の団地に住む女性会員は９条改憲が『日中友好運動や民主主義を押しつぶす』と近隣の友人に気軽に『改憲反対』の署名を訴えています。足が悪いので遠くに行けないので買い物途中などに友人に９条改憲反対を訴え、すでに10人から署名してもらいました」（山梨支部ニュース）など３０００万署名の地道な取り組みが全国各地で広げられています。
日本中国友好協会の大村新一郎会長は「憲法を安保法制に合わせようという安倍首相の９条改憲は、日本が再び侵略戦争の道に踏み出し、日本国民にも大きな惨禍をもたらすものです。協会はその『目的』からも、こうした改憲を絶対に許すことはできません。創意工夫をもって３０００万人署名の運動を展開し、９条改憲NOの確固とした国民世論を築くために、多くの人と手をつなぎ、激励し合って、頑張りましょう」と呼びかけています。
年頭の連合会・支部のニュースには、「日中両国の友好の歴史に消せない傷をつけたのは、明治以降60年にわたる日本帝国による中国侵略戦争であります。日本帝国は、それ以後、世界侵略にまで手を伸ばし、挙げ句に敗北しポツダム宣言を受諾しました。不戦、戦力の不保持を内外に誓って世界から再起を許されたのが現在の日本国憲法であります」（三重県連）、「二度と戦争はしない、戦力を持たないとした憲法こそ私たち国民の宝、世界の宝です。支部のみなさん、９条改憲案の国会発議を阻止するため、３０００万署名達成に共に力を尽くしましょう」（東京・北支部）などの訴えが掲載され多くの連合会・支部が３０００万署名への協力を呼びかけました。昨年11月の第１回理事会で決定した協会の10万の目標達成をめざして、「会員１人が10人に」を合い言葉に３０００万署名の呼びかけを広げましょう。
