日中友好協会(日本中国友好協会)

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日中友好新聞

2010年6月15日号1面
仲間づくりの輪広がる
第59回大会成功へ全国で奮闘
5年連続組織増勢の流れを
協会創立60周年記念日へ

 6月12日、13両日開催の第59回大会に向けて、全国各地で進められてきた仲間づくり。創立60周年の節目を迎えた協会は、「今なぜ日中友好運動なのか」を学び、1950年の創立以来の歴史と運動に誇りと確信をもつ大切さを呼びかけ、これに応えた全国の連合会・支部が、仲間づくりの輪を広げてきました。

 

新たな支部の結成

 

写真1
 和歌山市支部結成総会

 昨年11月の滋賀県支部の結成によって協会は全都道府県に組織を確立。同11月には、和歌山の県都である和歌山市に支部が結成され、さらに4月の神奈川県小田原市を中心にした西さがみ支部、5月の福岡市北部の筑紫支部、6月の東京多摩地区の町田支部の結成へと続きました。
 新たな支部づくりとともに、困難を抱えてきた組織の再建を重視した東京都連は、文京支部と世田谷支部を再建し、地域に影響力をもつ支部の確立をはかっています。
 2000年の協会創立50周年の節目に開催された第49回大会以降、72にのぼる支部が結成・再建され、日中友好運動の活性化をもたらしました。とくに支部づくりを重視した東京都連、福岡県連、宮城県連などの活動は、運動発展の原動力が支部活動にあることを明らかにしました。

写真2
 滋賀県支部結成総会
 いま、全国の連合会・支部が結成・再建の対象としてあげている地域は、70にのぼります。この新たな目標の達成は、日中友好運動を新たな段階へと飛躍させるものと期待されています。

 

幅広い活動を通して

 

 多彩な活動を、常に仲間づくりに結びつける取り組みも強められています。一昨年の北京風雷京劇団の公演を幅広い団体・個人を結集して成功させた愛知県連は、名古屋市と南京市との友好都市提携を生かした平和交流などの取り組みを広げながら、仲間づくりに結びつけてきました。
 さらに、大府飛行場強制連行事件の調査活動から支部づくりの動きが強められるなかで、昨年6月の全国大会現勢比で10%を優に超える70人以上の会員・準会員の純増を果たし、全国の先頭に立っています。

 

交流を深めながら

 

写真3
中国人留学生と交流を深めた「さくらんぼ狩り」
(東京・荒川支部)

 中国「残留孤児」訴訟を通して高められた帰国者との信頼関係、多くの困難のなかでも日中友好を貫き通した協会への中国人留学生たちの共感と理解のなかで、活動の輪が広がっています。
 山形県連は、新支援法制定後の支援活動、開拓団の跡地を訪ねる中国の旅など、「日中友好の架け橋」となる帰国者との日常的な結びつきを強めてきました。そして、帰国者自身が協会への入会を訴え、帰国者と2世・3世のなかに仲間づくりの輪が広げられています。この動きは、帰国者との交流を深めてきた兵庫、東京、山梨などでも広がっています。
 四川大地震被災者支援の活動は、全国各地で中国人留学生との共同の取り組みとなりました。これをきっかけにした北九州市立大学の協会学生班の結成は、久留米大学学生班、そして福岡県連の青年学生班づくりの提唱へとつながり、日中友好運動に明るい展望をもたらすものとなっています。
 東京・荒川支部が実現させた荒川区と中国天津市の小学校の交流活動は、荒川区の国際交流活動の柱へと発展し、中国人留学生の多くが支部の活動に共感して準会員となり、支部の仲間づくりの活動を支えています。

 

写真4
北九州市立大学と久留米大学の
協会学生班の交流

呼びかけに応えて

 

 長尾光之会長の全会員への訴え、煖エ清枝太極拳委員長の全国の指導員に向けての仲間づくりの呼びかけは、多くの人に勇気と確信を与え、これに応える動きは大きな広がりをみせました。宮城、山形、群馬、和歌山、長崎などでは、太極拳指導員の働きかけで多くの仲間を迎え入れ、友好の心情を育む文化活動の活性化が、仲間づくりと運動の発展につながることへの確信を深めています。

 

2万人組織めざして

 

 協会はいま、地域に根ざした支部を全国津々浦々につくり、国民に大きな影響力をもつ組織を確立するために、2014年までの会員・準会員2万人の組織づくりを目標に掲げ、仲間づくりの取り組みを広げています。
 2万人という大きな目標の達成に向けて重視されているのが、日本と中国をめぐる情勢と日中友好運動の今日的な役割への理解を深める学習活動です。学習を深めた連合会・支部では、多くの会員が協会の歴史と運動に誇りと確信をもち、仲間づくりの対象を広げながら協会の存在と役割を大いに語っています。
 協会は、5年連続の組織増勢を続け、昨年6月の大会比150人余りの増加(2010年5月末時点)を加え、この5年間に約1000人の会員・準会員の純増を達成しました。まだまだ困難な状況を抱える組織が多いなかでのこの前進は、今後の飛躍的な発展の可能性を明らかにしています。
 いまひとつの目標である第59回大会までの会員・準会員1000人の仲間づくりの達成には届きませんでしたが、各地の奮闘と成果を力にし、10月1日の協会創立60周年記念日に向けて、引き続き、誇りと確信をもって仲間づくりの輪を広げていこうとの声が高まっています。

 

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