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日中友好新聞

2007年10月15日号1面

盛大に祝う 国交正常化35周年
北京式典に長尾会長と田中理事長が参加

写真国交正常化35周年記念式典が開かれた人民大会堂(北京)

 日中国交正常化35周年記念式典が9月27日午後、北京の人民大会堂で温家宝首相、唐家璇国務委員ら中国政府首脳出席の下、盛大に開かれました。
 中国人民対外友好協会、中国日本友好協会、中華全国総工会、中国国際貿易促進委員会、中華全国青年団体連合会、中華全国婦女連合会の6団体が主催したこの式典には約600人が参加。日本中国友好協会から長尾光之会長、田中義教理事長が、他の日中友好諸団体とともに招待されました。日本からは、村山富市、森喜朗元首相をはじめ、自民党、共産党などの国会議員、経団連の御手洗会長(キヤノン会長)ら経済人など、各界からも多数が参加しました。

谷村新司さんが熱唱

 中式典は井頓泉中日友好協会常務副会長の司会で、唐委員の開会あいさつ、村山、森元首相のあいさつなどの後、歌手の谷村新司さんが「昴(すばる)」を熱唱、和やかな懇談へと続きました。
 長尾会長は多くの主賓と交流を深め、田中理事長は、国家旅遊局の張希欽副局長、中国共産党中央対外連絡部の李軍局長らと式典を見守りました。
 式典に先立ち、温首相と各界代表の記念撮影と懇談会が開かれ、唐国務委員、宋健中日友好協会会長、王毅外務次官(前駐日特命全権大使)が同席。温首相は、「両国政府と各界人士の協力で、戦略的互恵関係を強化し、日中両国の長期的かつ健全な発展を進めること、また双方の理解を一層深めるため若い世代の交流をもっと盛んにしていくこと」の重要性を提起しました(詳報別掲)。
 長尾会長、田中理事長は記念撮影前に宋健会長、井頓泉副会長と懇談しました。

記念座談会、展示会で交流

 長尾会長、田中理事長は27日午前、盧溝橋の中国人民抗日戦争記念館で開かれた「友誼鋳春秋」記念座談会に出席(別掲)、28日には「中日国交正常化35周年記念写真展」の開幕式に参加し、長尾会長が村山元首相、野田毅衆議院議員らと並んでテープカットを行いました。田中理事長も来賓として紹介を受けました。
 写真展では、日中戦争中に河北省の戦場で栫(かこい)美穂子さんを救出した聶栄瑧(じょうえいしん)将軍の娘・聶力(人民解放軍将軍)さんと懇談しました。
 国交正常化記念式典への協会代表の参加は初めて。長尾会長は今回の訪中の意義について以下のように語りました。
 「関係各方面への協会からの発信、交流ができ、大きな成果を得ることができた。これは中日友好協会の井頓泉副会長、許金平秘書長、劉子敬理事が私たちを温かく迎え、対応していただいたことによるものであり、深く謝意を表したい。また抗日戦争記念館の沈強館長らのもてなしにも感謝します」

 

解決すべき問題に目を向けて
記念座談会で長尾会長が発言

 9月27日の記念座談会は、中国人民抗日戦争記念館と中日友好協会が主催したもの。今年6月に日中友好協会代表団が同館を表敬訪問した際、館長から参加を要請されていました。
 長尾会長は、「日中国交正常化後の35年をふりかえって」と題して発言、協会が創立時から日中国交回復を掲げ、後の「3千万署名」の中心となって活動したこと、「中国封じ込め政策」に反対し、国交のないなかでも、人事・経済・文化交流や在華邦人の帰国、中国人強制連行犠牲者の遺骨送還などに努力したこと、「文化大革命」の困難の中でも、「日中不再戦」の旗を高く掲げて活動したこと、協会と中国側との関係正常化(1999年)以後は、「平和の旅」を中心に両国民の平和友好促進に尽力していることなどを紹介しました。
 そして、靖国問題や教科書問題、中国侵略戦争の犠牲者への戦後処理の未解決など、日中友好発展のために解決しなければならない多くの問題があることを指摘。35周年を契機に、平和・友好運動を一層強力に展開していく決意を述べました。

 

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