日中友好協会(日本中国友好協会)

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HOME > 私と日本 > 2014年3月15日号

私と日本〈101〉

 

北京体育大学教授


武 冬さん

 


日本の太極拳受講者は皆まじめ

 北京体育大学武術学院の教授で太極拳指導者・武冬さんは、昨年来日し、日本体育大学での1年間の研修を終え、今年2月帰国しました。
日中友好協会は毎年、希望者を募って北京体育大学で太極拳研修を実施しているので、武さんとは以前から顔なじみの間柄。そこで、武さんは在日中、時間を割いて各地に出向き、協会の太極拳教室で指導に当たってくれました。
 1968年生まれ、山西省出身。6歳から父について武術の腕を磨き、少年時代すでに数々の武術大会で優勝。1992年、母校・北京体育大学の教員となり、伝統武術に重きを置きながら、哲学・医学・拳法理論を結合させた研究に打ち込み、現在に至っています。
 気さくな人柄に加え、受講生に寄り添った親身な指導で、協会の太極拳教室では、どこでも人気は上々。それは、受講生が武冬の中国語発音「ウードン」をもじって「うどん先生」と親しみを込めて呼んでいたことにも示されます。
 日本での生活は、武さんに深い印象を残したようです。帰国に当たって協会にメッセージを寄せました。
 「日本の太極拳愛好者は非常に模範的で、教材の要求通り厳格に練習するし、授業中も皆が集中し、まじめにノートをとる」と高く評価。「大部分の愛好者はアマチュアながら、その真剣さは、中国の武術専攻の大学生にも引けを取りません」。
 毎日の暮らしでも「電車の中で混んでいても押し合わず、うるさく騒がず、犬の散歩では犬の糞尿を水で洗い、エスカレーターでも片側にきちんと並ぶ」ことに感心したようで、「このような日常の小さな事柄に日本人の品性の高さが現れています」。



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